【はじめに】共創パートナープログラムとは?
共創パートナープログラムは、DO!NUTS TOKYO若者アンバサダーと企業とが、対話を重ねたうえで、若者アンバサダーが企業の課題に対するアイデアの共創活動を行っていくプログラムです。
今年度のプログラムは、環境配慮素材から広がるサーキュラーな未来を考えよう!
「使いたい」から「伝えたい」へ。環境に配慮した商品を使い続ける理由が、誰かの行動を変えるストーリーになり、持続可能な未来を自分事化するきっかけになる仕掛けとアイディアを提案。
「環境配慮型の素材を使ったエコバッグを長く使いたくなる方法は?」「使い終わったらどうなる?」そうした身近な問いから始まる共創プロジェクト。
2025年10月7日(火)に株式会社パイプライン様にご講義いただき、若者アンバサダーとの意見交換を行いました。
■レクチャーポイント
- ポイント
・共創テーマ発表
・環境配慮型バッグの循環型エコシステム構築とは
・商品の紹介:Out Of The Ocean, Out Of The Woods
・第5期アンバサダーのサステナブルグッズ紹介
- サマリー
共創テーマは、「環境配慮素材から広がるサーキュラーな未来を考えよう!」。そのコンセプトは、≪「使いたい」から「伝えたい」へ。環境に配慮した商品を使い続ける理由が、誰かの行動を変えるスト―リーとなり、持続可能な未来をきっかけになる仕掛けとアイディアを提案すること≫だ。
今回の初回ミーティングでは、株式会社パイプライン様のOut Of The Ocean / Out Of The Woods という環境配慮型の素材を活かした2種類のバッグをもとに、「つくって終わり、売って終わり」にせず「原材料から廃棄後まで、製品ライフサイクル全体で社会・環境価値を創出する取り組み」について学んだ。
〈商品の紹介〉
・Out Of The Ocean: 「いったん海洋に流れ出たプラスチックごみは、国籍を失ってしまう。」この現実に警鐘を鳴らし、株式会社パイプライン様は海洋プラスチックごみを100%原料とするリサイクルバッグの製造・販売に取り組んでいる。本商品は、チェーントレーサビリティのもと追跡可能な原材料を使用し、ZERO PLASTIC OCEANSのOBP認証及び監査を受けた工場にて製造を行い、全米8拠点の物流網を有する。また海洋をイメージした鮮やかなデザインや、未使用時に収納できる付属ポーチやボトル用内ポケットなど、デザイン・形状・大きさをカスタムすることも可能だ。
・Out Of The Woods: 本商品は「洗濯もできて、雨に濡れても破れない、スーパーナチュラルペーパー※」を使用しており、その素材は「森林を管理するために伐採された木」(間伐材)から作られている。高い耐久性を活かし、航空会社のアメニティバッグやハワイの高級スーパーマーケットなどでも採用されている。さらに、FSC認証をはじめとする各種認証を取得しており、環境・社会面で持続可能な素材調達が保証されている。ECサイトもあり、インスタグラムでも紹介されているので是非チェックしてみてほしい。
※スーパーナチュラルペーパーとは、植物のセルロースから「ナノマイクロファイバー」と「天然のゴムの木の樹脂」を混ぜた素材のことを指す。
最後に、今回参加したDo! Nuts Tokyo アンバサダー 3名(大村さん、佐々木さん、中川さん)の普段使用しているサステナブルグッズの紹介があった。大村さんは海洋ゴミをアップサイクルした素材で作られている「ONE OCEAN Tシャツ」、佐々木さんは動物由来の成分不使用で動物実験を行わずに開発された「ビーガンネイル」、中川さんはトラックタープから作られている「FREITAGバッグ」を愛用している。
3.感想
今回、株式会社パイプライン様よりDo! Nuts Tokyoアンバサダーへの特別なプレゼントとしてOut Of The Ocean / Out Of The Woods をいただきました。本当に、ありがとうございます。今回の初回ミーティングを通じて、多くの消費者はただ「環境に良い」という理由だけ購入するのではなく、「デザインも素材も優れており、かつ環境にも配慮されている」という点に魅力を感じ、購入に至るのだと学べました。今回いただいた製品(Out Of The Ocean, Out of The Woods)でも、まさにデザインや素材で人々を魅了し、その背景にあるストーリー性を通じて「環境問題」への意識を促しているのだと感じました。「環境への意識はあるが、行動に移せていない消費者は13.3%もいる」(令和7年度消費者白書)というデータもあります。アンバサダーとして、こうした製品の持つ本来の魅力を多くの人にどう伝えていくか、今後も考えていきたいと思います。
- 同世代に伝えたいこと
・2050年には、海は魚の数より、海洋ゴミの方が多くなると言われています。
・いったん海洋に流れ出たプラスチックごみは、「国籍」を失ってしまい、誰のものでもなくなってしまいます。
・だからこそ、これは世界全体で取り組むべき問題です。
⇒ 「環境への意識はある。でも、一体全体何をしたらいいかわからない…」
そんなあなたは環境活動の第一歩として、「かっこいいデザイン」のOut Of The Ocean / Out Of The Woodsについて知ることから始めてみませんか?


【レポート執筆】
大村朋生さん/ 第5期若者アンバサダー
茨城県古河市出身。創価大学法学部にて、刑法・医事法ゼミのゼミ長を務める。オーストラリア留学を経て徹底された脱プラスチックの取組を知り「学びと実体験を掛け合わせ、国内外の若い人々に行動してもらうための”気づき”を与える」ことをミッションとして活動を行っっている。
関連リンク
https://outofthewoods.jp
https://outoftheocean.jp