Food Up Islandについて
アイデア募集の背景
【インタビュー目次】
1. Food Up Island設立の経緯
2. FUIの活動と魅力
2.1 【活動のスタンス】
2.2 【競合他社がいるメリット】
3. FUIが抱える課題について
3.1 【サステナブルな商品を作る上での課題・難しさ】
3.2 【消費者に理解してほしいこと】
3.3 【サステナブルな商品を販売するということ】
3.4 【ヴィーガン市場について】
3.5 【FUIの取組のアピールについて】


3. FUIが抱える課題について
3.1 【サステナブルな商品を作る上での課題・難しさ】
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阪田(アンバサダー):サステナブルな商品を作る際の課題感として、どこに焦点を当てているのでしょうか?物を作るまでの過程なのか、それを消費者が食べる時なのか、食べた後のゴミなのか、食事に関わる色々な過程があるかと思いますがいかがでしょうか。また、サステナブルの商品を作る際の難しさについて教えていただけると嬉しいです。
Yさん(FUI参加企業メンバー):個人的には正直「ここだけやれば良い」というのはなく、全体を描かなければいけないと考えています。原料、製造段階、お客様にどう楽しんでもらい、ゴミについてもどう考えているのか。全体でいいサイクルをつくれるようになってはじめて、サステナブルが実現できるのかなあという感覚もあります。
そうなると企業としては「小さいことから始める」というのがやりにくい部分もあるのかなと思います。
また、それをお客様にどう伝えていけばいいのかというのも、メーカーとしては悩んでいる部分だと思います。お客様から共感が得られて、かつ企業としてもメリットが必要ですので、そのサイクルでどう回していけばよいのか模索している感覚です。

Iさん(FUI参加企業メンバー):焦点をどこに当てるかと言われると、基本的にはどこも重要だと思っています。例えば、開発においては、賞味期限をどうやって長くつけようかと品質管理の部門と共同で取り組みますし、包材については専門部署があり、分業の形で、それぞれがそれぞれのところでサステナブルな食品を目指している状況です。

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阪田(アンバサダー): 全部の過程が大事ということを伺えてすごく嬉しかったです。Wさんに質問ですが、脱炭素社会などのイベントによく協賛企業などとして出ていらっしゃるイメージがありますが、それでもあまり対策が進んでいなかったり、そのイメージがついていないのはどうしてでしょうか?
Wさん(FUI参加企業メンバー):私たちも脱炭素社会の重要性を感じているからこそ協賛していますし、研究開発も進めようと思っています。イメージがついていないのはなぜだと言われますと、積極的に取り組んでいるものの、おそらくお客様への伝え方が下手なんだと思います。
これから企業が生き残り、お客様と一緒に価値を作っていくためには、ご指摘を真摯に受け止めて自分たちのことをちゃんとPRしていかなければいけないなと思っています。協賛していることを見てくださっている方がいることを本当に嬉しく思います。ありがとうございます。

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井上(アンバサダー):お話を聞いていて、やはり役割分担があるなとあらためて思いました。自分は学生で、今利害関係がなく何でも言える立場にありますので、逆に自分たちが市民の方に働きかけていくことでみんなの意識を変えていけば、もっとサステナブルな商品を買う消費者が増えていって、企業さんもそういう商品が作れるようになって、良い循環が生まれそうだなと思って自分も頑張ろうと思いました。
Wさん(FUI参加企業メンバー):我々もやることをまずやった上で、誰に対しても胸張っていられるようなことをやっていきたいなと思っています。

3.2 【消費者に理解してほしいこと】
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三浦(アンバサダー): 環境問題やSDGs的なことを話し出すと、メーカーさんや特に大企業さんは結構たたかれやすい印象がありますが、メーカーさんからの見方として、消費者やマスコミに対してここはさすがに理解してほしいといったことはありますか?
Yさん(FUI参加企業メンバー):メーカーがしていることを「100%理解してください」とは正直思っていません。どちらかというと、“食”に対して、新しいものにチャレンジするワクワクや、自分の知らない美味しさに出会える期待感をもって欲しいなと思っています。
今は食に興味が薄れているということが言われたりしています。美味しい物は溢れていて手をかけなくてもそれなりに美味しい物が食べられる状況です。そんな中で、産地に目を向けてこだわりをもって食事をしたり、ヴィーガン食にチャレンジしてみたりとか、手軽で無機質な消費でなく、知って消費するともっと楽しい、というのを感じていただきたいなと思います。
ここはメーカー側からももっと発信していなかければいけないし、お客様にも食事を“楽しむ”という方に意識を変換していただければいいなと思っています。「メーカーがCO2を削減しているから」ということだけを商品選択の軸にするべき、とは思っていないので、食に対してもっと興味をもって、「知って選ぶ」という状況にするのが第1歩かなと感じています。


3.3 【サステナブルな商品を販売するということ】
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三浦(アンバサダー):あくまでも脱炭素等を達成するためにどう選択していくかということに関して、今の商品設計では、選ぶ側が地球環境に対しての自己承認欲求が満たされるような、例えば環境に良いことしているというような視点は若干薄いような気がしています。
金丸(FUI事務局):以前、サステナブルな点を謳って商品を販売していたことがありますが、お客様が最終的に食べ物買う時の決断はそこではなかったりします。日本ではサステナブルだから買う!という方はまだまだ少ないのが現状で、私たちはそれを受け止めた上で、一般の人も楽しくて、実は環境にもよかったという順番でないとなかなか変わらないのではないかという仮説です。
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三浦(アンバサダー):仰る通りで、世の中の1%程度の人が意識的に選んでいても、99%の人が選ばないとなると結局は変わらないように思います。例えば、第三者機関的な認証的なアプローチの方が健全なのかな、と思いました。
金丸(FUI事務局):三浦さんが仰っていることが今自分たちが一番悩んでいるところです。先ほどもお話ししましたが、今までの経験上、サステナブルな商品があれば買うとおっしゃる方はいても、実際には買っていただけていないということがありました。要因として、実際の購買時には違う選択をしていたり、買い物する場所の問題だったり、日々のコモディティは違う目線で選んでいたり、難しいところです。
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Hさん (FUI参加企業メンバー):サステナブルにするとか、地球環境に優しくすることは必要だと思いますが、完全な我慢にはしたくないなと思っています。美味しさ、楽しさを犠牲にするというのは辛くて続かないじゃないと思います。
8割9割は自分が楽しい、美味しいという前向きな動機で商品を買って頂き、最後の後押しのところで企業努力や企業の姿勢が現れてくるのかなと思います。そうなると、私たちはどうしてもその8割9割のところをパッケージで謳ってしまうので10%のところを謳えていない。
今も各社、当然のこととして毎日どうしたら食品ロスを出さないかを考えながら製造したり、持続可能な生産活動に向け努力をしている。その辺りのところをお仕着せではなくどうしたら伝えられるのか、共感が得られるのかということを伺えたらと思います。

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伊藤(アンバサダー):当時、サステナブルな商品というのは何をもって作っていらっしゃったのでしょうか。
金丸(FUI事務局):私の話になりますが、当時プラントベースフードを開発しました。水の問題や牛のげっぷの問題などから、世界的に畜産物に変わるプラントベースフードに取り組んだ方がよいのではというところからスタートしました。
「地球に優しくて自分に優しい」といったコンセプトで広報をしたり、TVや新聞といったマスコミの話題になったりしましたが、店頭に置くと思ったようには売れませんでした。お客様のメリットとして「美味しい」や「痩せる」、「ヘルシー」など「自分のため」と「地球のため」の両方が必要かなと思います。
これは少し前のお話ですので皆さんの感覚を教えていただければと思います。ただ、食品メーカーである以上、「食」を楽しんで欲しいということがベースにあります。
以前、サステナブルなことについてすごく勉強されているシェフの方にインタビューをした時に、サステナブルだからうちのお店が選ばれるというのではなく、それは姿勢としての基本であって、それよりも食事の時間を楽しんでほしいとおっしゃっていました。そこのバランスがうまくいけばお客様も楽しいからお店に来てくださるし、それがサステナブルなことにつながる、良い循環になるのかもしれないなと思いました。
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伊藤(アンバサダー):今と比べてよりサステナブルであるという商品を作ったがあまりうまくいかなかったということであって、今の商品がサステナブルではない、ということではないということでしょうか?
金丸(FUI事務局):未来のことはわかりませんが、原料問題もあると思います。いつどうなるかわからないというのが正直なところだと思います。
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梅原(DO!NUTS TOKYO事務局):私の夫は大豆ミートは美味しくないものだとずっと思い込んでいましたが、一度食べると美味しくて、本人もものすごく驚いていて、そこから大好きになりました。そういう新しいものに対するハードルや偏見もあったのかもしれないなと思います。
金丸(FUI事務局):新しい挑戦でしたが、KPIの設定として、普通の商品と同じように売れると考えていたから、あまり売れないと思ってしまったのかもしれません。実は徐々にサステナブルな商品を望んでいる方が増えてきている状況に対して、メーカーとして加減が分からず、供給量を間違えてしまえば余ってしまう。その辺りが難しいように思います。
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Wさん(FUI参加企業メンバー): 企業の特徴上、「ロット」という制約があります。ちょっと作ってお客様に問うてみる、ということができれば本当はよいのですが、大企業ではなかなかできないところです。

金丸(FUI事務局):1日工場を回して商品を作ると大量にできることもあって、今のコストで世の中に商品を出せていますが、だからこそちょっと作るというのは、1日工場を遊ばせてしまう状態になりかねません。そこが一番難しいところです。
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梅原(DO!NUTS TOKYO事務局):FUIから今回「サステナブルなZ世代がファンになる食品企業とは?」というお題をいただいたので、若者アンバサダーとのミーティングの中で、どんなブランドが好きかというお話になりました。好きなブランドという観点からコメントはありますか?
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井上(アンバサダー):パタゴニアの「プロビジョンズ」という新しいサステナブルなブランドにはまって応援しています。
先日、「プロビジョンズ」のイベントに参加した時に、環境への取組の様子や、ブランドを作ろうと思った理由、これからのビジョン等がまとめられたショートフィルムを見て、その後に、社員の方のトークショーを聞き、最後にそのプロビジョンズの美味しいクラフトビールで乾杯ということを体験しました。
その時にすごくここはいいなと思いました。まず、①ビジョンがしっかりしている、②実際に行動している、③社員さんに熱意がある、④完璧じゃなくてもいいから完璧を目指そうとして姿勢を示すところが全部揃っていると、すごく応援したくなるし、自分も何かやろうと思えました。
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阪田(アンバサダー):食事でいうと、環境も気にしつつ味がやはり重要だと思います。発信のところでは、「取り組んでますよ!」という発信をしている企業が多いと思いますが、逆にできていないというところも発信してくれる企業の方が個人的に好感度が上がります。
金丸(FUI事務局):お話を伺っていて、「今は完璧ではないけど、ここを目指しています!」という姿勢で素直に今の状態を見せるところに親しみというか、本気度を感じられたのかもしれません。企業は、せっかく言うならいいことを言いたいと思ってしまいがちですし、攻撃されやすい対象でもありますので、ついつい守りに入ってしまう傾向があって、それがまた距離を作ってしまっているのかもしれないと思いました。
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大園(アンバサダー):今、サステナブルな商品であることを訴えるブランドが日本にすごく増えているイメージがあります。
例えば、T シャツであれば「この素材から作りました!」と。但し、やっぱり服であればデザインや着心地が大切で、その一番コアな部分が外れているブランド多いなと思っています。
オールバーズの場合、ホームページでは環境に優しいことも謳っていますが、プロモーションでは機能性を重視していたり、メリハリがあって個人的にも勉強になるなと思いました。
【1ページ目の目次】
1. Food Up Island設立の経緯
2. FUIの活動と魅力
2.1 【活動のスタンス】
2.2 【競合他社がいるメリット】
【3ページ目の目次】
3. FUIが抱える課題について
3.4 【ヴィーガン市場について】
3.5 【FUIの取組のアピールについて】