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2023年7月28日 17:00

【イベントレポート】第1回 アイデアピッチ大会&小池都知事とのトークイベント

2023年3月3日に開催した若者アンバサダーメンバーが発表するアイデアピッチイベントと、都知事をお招きしてのリアルトークセッションイベントの模様をご報告します
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2023年3月3日(金)に東京都環境局及びサステナブルライフスタイルTOKYO 実行委員会主催で公開イベント ゼロエミアクション・ムーブメントに向けた若者からの提案~若者アンバサダーと小池都知事とのトークイベント~を開催しました。

第1部では若者アンバサダーによる「アイデア・ピッチ大会」に8名が登壇し、これまでの活動を通して考えた消費行動改革アイデアをピッチ形式でプレゼンしました。

第2部では若者アンバサダーから活動の振り返りと今後への提言を発表。東京都知事とゼロエミッション東京実現に向けてのアクションについて意見交換しました。

(当日のプログラムはこちらから)

DO!NUTS TOKYO公開イベント「ゼロアクション・ムーブメントに向けた若者からの提案」

第1部 若者アンバサダーによるアイデアピッチ大会

第1部 主催者からの開会の挨拶では、小林光氏(サステナブルライフスタイルTOKYO実行委員会副委員長、東京大学教養学部客員教授)より、DO!NUTS TOKYOの発足の経緯や活動目的について、そしてこのアイデア・ピッチ大会が若者たちを励まし合い実際に世の中を変える力になってほしいという本イベントの趣旨について説明がありました。また千葉稔子氏(東京都環境局気候変動対策部)は、この事業にはよりよい未来にむけて、世の中を変えたい・社会課題に取り組みたいという若い世代の熱意が満ち溢れていること、今回の提案が多様な主体が連携する2030年カーボンハーフに向けた具体的アクションのきっかけとなっていくことを期待している、との思いを述べました。

続いて梅原由美子(DO!NUTS TOKYO事務局、Value Frontier(株)代表取締役)より、DO!NUTS TOKYOがこれまで行ってきた活動報告が行われました。

小林光氏(サステナブルライフスタイルTOKYO実行委員会副委員長、東京大学教養学部客員教授)
千葉稔子氏(東京都環境局気候変動対策部)

≪アイデアピッチ大会≫

アイデアピッチ大会では8名の若者アンバサダーが登壇し、ゼロエミ消費行動改革のアイデアを発表しました。

1.「地域文化を活用し社会を巻き込む環境教育プログラム」伊藤正人(Value Frontier株式会社)
 地域の祭りや文化などの資源を活用し、身近な話題を機転に広い視野を持った環境教育を実施。社会的なアクションにまでつなげていくことで教育価値も創出したい。
2.「再エネ100%企業を応援する市民参加型プロモーション」阪田留菜(慶應義塾大学総合政策学部)
 モザイクアートなどを市民と共同制作することにより、取り組みの「結果」ではなく、「過程」を共有することで企業の脱炭素取り組みを広げたい。
3. 「メディアを通した脱炭素社会への意識改革」細谷優希(経営学修士課程)佐々原悠馬(同志社大学政策学部)
 テレビというメディアを通して気候変動を積極的に伝えていくことで、自律的かつ主体的に脱炭素に取り組みアクションを起こせる国民の意識を醸成する。
4.「自分ごととして気候変動解決に挑戦するチェンジメーカーたちのウェルビーイングを高めるには?」井上寛人(慶應義塾大学大学院SDM研究科修士課程)
 気候変動に取り組むチェンジメーカー特有のバーンアウト要因を明らかにし、書籍化などを通して研究結果を周知し、彼らがウェルビーイングに活躍できる社会を作る。
5.「グリーンウォッシュチェッカー」松井大輔(株式会社ゼロック)
 グリーンウォッシュチェッカー。表現と結果の相関をチェックすることで、環境情報開示のリスクを低下させる。
6.「みんなの力で広告費を自然を守る寄付に変える」市橋咲((株)NTTドコモ)
 自然を守りたいと思うSNSユーザーに、サステナブルな企業の商品・取り組みPRを広めることで、広告費の一部を自然を守る寄付に変える。
7.「ネイチャーポジティブな未来へ向かおう 〜生物多様性の世界目標に東京から挑む〜」山口空(東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程)
 大学拠点に、地域みんなで生物多様性を見える化→生態系の保全・回復計画に活用し、ネイチャーポジティブの実現に向かう。

発表後は千葉稔子氏(東京都環境局)、小林光氏(サステナブルライフスタイルTOKYO実行委員会副委員長。東京大学教養学部客員教授)、竹内和也氏(エコッツェリア協会専務理事)、小松航大氏(株式会社ボーダレスジャパン・For Good事業責任者)の4名がコメンテーターとなり、各アイデアへの感想やアドバイスを頂きました。

どの発表者も短い準備期間で発表内容を練り直し、完成度の高いピッチを披露してくれました。

竹内和也氏(エコッツェリア協会専務理事)
小松航大氏(株式会社ボーダレスジャパン・For Good事業責任者)
井上寛人さん発表の様子
松井大輔さん発表の様子

≪授賞式≫

「みんなの応援賞」
会場とオンラインの参加者が応援したいアイデアに投票。山口空さんの「ネイチャーポジティブな未来へ向かおう 〜生物多様性の世界目標に東京から挑む〜」が選ばれました!
山口さんには、協賛の東急株式会社様より渋谷「SOIL」の1年間個人会員権が授与されました。

プレゼンターの吉高まり氏と受賞者の山口空さん

「DO!NUTS 賞」
コメンテータが選ぶDO!NUTS賞は、市橋咲さんの「みんなの力で広告費を自然を守る寄付に変える」に決定!市橋さんへは認定NPO法人環境リレーションズ様より、Present tree in TOKYOの植樹証明書&メッセージカード入りフレームが贈られました。

プレゼンターの鈴木敦子氏と受賞者の市橋咲さん

「For Good賞」
株式会社ボーダレスジャパン様より、同社が運営するクラウドファンディングプラットフォーム「For Good」を通じてサポートしたいアイデアを選んでいただきました。阪田留菜さんの「再エネ100%企業を応援する市民参加型プロモーション」と、井上寛人さんの「自分ごととして気候変動解決に挑戦するチェンジメーカーたちのウェルビーイングを高めるには?」が受賞し、クラウドファンディング化に向けて動き出す予定です。

プレゼンターの小松航大氏と受賞者の井上寛人さん、阪田留菜さん

またエコッツェリア協会様の協賛により当日の登壇者に3×3 Lab futureの個人会員(1年間)の権利をご提供いただきました。

吉高まり氏(サステナブルライフスタイルTOKYO実行委員会委員、(株)三菱UFJリサーチ&コンサルティング フェロー(サステナビリティ))による第1部閉会のご挨拶では、デジタルネイティブであるZ世代のアイデアや発想を基に、消費者に自分事だと感じてもらいながら、自然に脱炭素活動へと巻き込む提案が多かったことに対する称賛の言葉が述べられました。

第2部 若者アンバサダーと都知事とのリアルトークイベント

第2部開会の挨拶では、小宮山宏氏(サステナブルライフスタイルTOKYO実行委員会委員長、(株)三菱総合研究所理事長)よりビデオメッセージにて、市民、企業、行政が一体となってムーブメントを起こすことによりゼロエミッションを実現させるため、DO!NUTS TOKYOがその一端を担うことに大きく期待し、また若者アンバサダーの成長により私たち自身も一緒に成長できることが大きな意義を持つとの言葉を頂きました。

3名の若者アンバサダーが「企業との共創」「地域との共創」「行政との共創」について提言しました(左から:伊藤正人さん、周文佳さん、阪田留菜さん)

≪若者アンバサダーからの提言≫

続く若者アンバサダーによる活動の振り返りと今後に向けた提案では、阪田留菜さんによる「企業との共創」発表では、これまでのさまざまな企業への共創提案や意見交換を通して得た学びや課題を共有しました。


周文佳さんは福島県・浪江町の視察で感じた、都市と地域が抱えるエネルギーに関する問題点と解消するアイデアを「地域との共創」として発表しました。


伊藤正人さんは「東京都・行政との共創」というテーマで、実際に若者アンバサダーとして参加したイベントや視察に加えて、地方自治体の担当者と政策に関するオンライン対話に参加した経験について語り、若者の意見を積極的に政策に反映させる仕組みづくりが重要であることを訴えました。

3人の発表を受け、小池都知事より「東京を更に充実した都市にしていくためには、Z世代からの様々な意見が貴重である」とのコメントを頂きました。

≪都知事と若者アンバサダーとのトークセッション≫

続いて、東京都が打ち出す都政形成へZ世代が実際に行動に移して参画するための効果的なリーチの方法について小池都知事が質問し、それに対し伊藤さんが環境問題を本業とする人たちを積極的に巻き込むことが効果的と感じているという意見を述べました。また周さんからは都市と地方の連携の在り方の視点から都知事に対し、被災地復興・被災地とのつながりに関して若者に期待することを質問。都知事は大いに期待していると述べた上で、若者からのアイデアをだすことなど、浪江町を故郷とする人たちが行うサステナブルなまちづくりにともに声をあげて取り組んでいただきたいと伝えました。阪田さんは企業の脱炭素経営に若者の声を届ける難しさを痛感していることから、状況突破のアドバイスを都知事に相談しました。都知事からはサステナブルな活動をしている企業に対して、発信力のある若者の皆さんが改善点を指摘するだけでなくエールを送ることで、より良い関係を構築できるのではないかとのアドバイスがありました。

また都知事からは、2050年ゼロエミッションといっても、いま20歳の皆さんが47歳になっている自分をあまり想像できないかもしれないが、想像力を豊かにして、そのとき私はこうなっている・だったら今こうしようなど、具体的な考え方を持つようにしていただければ。小さなことだからと言ってばかにしない、だけど、大きなことだからといって溜息をつかない。そういう両方のことが必要なのではないか。ひとりひとりの積み重ねが、いまの日本・地域を作っているので、「自分だけやってもしょうがない」ではなく、「自分がいるからこそ世の中が変わる」というように思ってもらえれば。私はそのようにずっと考えている、と若者へ熱いエールを送りました。企業・地域・行政との共創というテーマで都知事と若者が直接意見を交わす、有意義なディスカッションとなりました。

第2部閉会のご挨拶では鈴木敦子氏((株)環境ビジネスエージェンシー 代表取締役)が、是非このイベントを契機としてたくさんの方々にDO!NUTS TOKYOに関わって頂きたいと呼びかけました。

小池東京都知事
都知事と若者アンバサダーとのトークセッションの様子

記念撮影

≪まとめ≫

たくさんの方のご協力を得て、サステナブルな未来の実現に向けた熱気あふれるイベントとなりました。小池都知事からの「気候変動という大きな大義は、みなさんが一つ一つ共感を持つ行動を重ねてこそ達成される。小さなことだからと言ってバカにしない、でも大きなことだからと言ってため息をつかない」というコメントの通り、共感の輪を広げていくことで消費者のサステナブルな行動変容を促すための活動を続けていきたいと考えています。


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