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2025年2月6日 11:00

フードロスをシステム思考で解決しよう – DO!NUTS TOKYO × UoC

DO!NUTSTOKYOでは、若者発のアイデアにさらに磨きをかけ、実装を加速するために、2024年度にUoC創造性ゼミと連携し、ゼロエミの「共創の場」を展開しました。
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今年度、DO!NUTS TOKYOの新しい取り組みとして、UoC(University Of Creativity)と共催で創造性ゼミを開催しました。取り組んだテーマは「食品ロス削減」。クリエイティブな解決策を第4期若者アンバサダー10名を含む、合計14名のゼミ生が探究しました。

初回ではドーナツ経済学の背景と目標を共有し、続く3回のレクチャーで「食」と「海洋資源」の課題、システム思考による本質的解決法の探り方を学びました。11月にはワークショップで食品ロス削減アイデアを考案し、ブラッシュアップを経て、12月のアイデアピッチで各自の提案を発表しました。多様な視点から得られる洞察が持続可能な未来を築く一歩となりました。

1 10/2(水) 18:30-21:00

イントロダクション(梅原 由美子)
 DO!NUTS TOKYOの語源は「ドーナツ経済学」と「Do Nuts(クレイジーに)」。未来を生きる若者たちが企業・行政との対話を通じ、クリエイティブな解決アイデアを創出し、アイデアをカタチにする活動のこれまでの成果をご紹介し、創造性ゼミで目指したいゴールを参加者と共有しました。

第1回レクチャー(河口 真理子氏)
 私たちの「食」は地球の生態系に大きな負荷を与え、貧困層に支えられ成立しています。しかし、せっかく作られた食品の1/3が世界で廃棄されています。食の課題について、生活者が知るべきこと、持続可能に暮らすために何を選択し、行動するのか。レクチャーとディスカッションを通して考えました。

2 10/15(火) 18:30-20:30

第2回レクチャー(佐々木 ひろこ氏)
現在、かつて世界一とも呼ばれ豊穣を誇った日本の海から魚の姿がどんどん消えています。大切な海の恵みをこの先もずっと楽しむために、サステナブルな海を目指す”Chefs for the Blue”の活動の視点から、「食品ロス」の問題を考えました。

3 10/30(水) 18:30-20:30

第3回レクチャー(只松 観智子氏)
社会課題の解決に向けた取り組みが、往々にして想定していた効果を生み出せない要因の一つとして、システム全体の視点が欠けていることが挙げられます。応急処置に陥らず、ステークホルダーの関係性を理解し、本質的な問題解決につながるシステム思考アプローチを学びました。

4 11/13(水) 18:30-20:30

アイデア創出ワークショップ(梅原 由美子、近藤 ヒデノリ氏)
ワークショップでは「システム思考」やアイデア創出に役立つ思考法などを取り入れて、個人・グループで「食品ロス削減」アイデアを考えました。

5 11/27(水) 18:30-20:30

アイデア・ブラッシュアップ(梅原 由美子、近藤 ヒデノリ、吉高 まり)
ゼミ生がアイデア創出ワークショップにて考えた、自身の「食品ロス削減」アイデアのたたき台をプレゼンし、カタリスト・ゲスト講師によるコメント・アドバイスをいただきました。

6 12/11(水) 18:30-21:30

アイデアピッチ
DO!NUTS TOKYO関係者、若者アンバサダー、UoC関係者、行政からの参加者等に向けて、ご自身のアイデアを発表しました。

【各回のレポート】

食べ方のポートフォリオを変える~第1回 フードロスをシステム思考で解決しよう – DO!NUTS TOKYO × UoC|創造性ゼミ2024

私たちの食文化を未来につなげるために|第2回 フードロスをシステム思考で解決しよう – DO!NUTS TOKYO × UoC|創造性ゼミ2024

複雑なものを複雑なまま受け入れる 〜第3回フードロスをシステム思考で解決しよう – DO!NUTS TOKYO × UoC|創造性ゼミ2024

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである〜第4回 フードロスをシステム思考で解決しよう – DO!NUTS TOKYO × UoC|創造性ゼミ2024

生産者へ思いを馳せる〜第5回 フードロスをシステム思考で解決しよう – DO!NUTS TOKYO × UoC|創造性ゼミ2024

来所を知る〜第6回 フードロスをシステム思考で解決しよう – DO!NUTS TOKYO × UoC|創造性ゼミ2024

【ゲスト カタリスト】

梅原由美子

Value Frontier株式会社代表
取締役新日本空調株式会社社外取締役。慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士。日本IBM、NPO法人環境エネルギー政策研究所を経て、2006年にValue Frontier(株)を設立。千代田区一般廃棄物減量等推進審議会委員等。DO!NUTS TOKYO実行委員会委員・事務局。企業や行政の気候変動・生物多様性・サーキュラーエコノミーに関する調査・分析・計画立案等のコンサルティングを行う。DO!NUTS TOKYO事務局として、若者アンバサダーの育成とアイデア共創活動を展開中。ジャズシンガー・ユミーとして都内でライブ活動も行っている。

河口真理子

立教大学大学院社会デザイン研究科特任教授/不二製油グループ本社 ESGアドバイザー/三菱化工機社外取締役一橋大学大学院(経済学修士)。大和総研にて、97年から20年以上社会的責任投資、CSR、エシカル消費の調査研究に従事。アナリスト協会検定会員、中央環境審議会臨時委員、WWFジャパン理事、日本サステナブル投資フォーラム理事など。著書「SDGsで『変わる経済』と『新たな暮らし』」(生産性出版)ほか。

佐々木 ひろこ

一般社団法人Chefs for the Blue代表理事/フードジャーナリストガストロノミーと食のサステナビリティをテーマに国内外で取材、執筆するジャーナリスト。広いネットワークを活かし、食の社会課題解決を目指したソーシャルデザイン活動も展開する。2017年、日本の海の危機的な状況を前にChefs for the Blueを立上げ、トップシェフ達とともに日本の水産資源を守り、食文化を未来につなぐための啓発活動を開始。農林水産省 水産政策審議会特別委員/「日本食普及の親善大使」選考委員。

只松 観智子

株式会社 Think Impacts代表取締役/内閣府男女共同参画推進連携会議 有識者議員外資系金融機関、外資系コンサルティングファームを経て2021年に社会的企業である株式会社Think Impactsを設立。ダイバーシティ経営、取締役会改革、人権デューデリジェンス等に関するコンサルティングサービスを企業に提供する一方で、NPOの経営支援や政策提言を積極的に行う。

吉高 まり

三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)フェロー(サステナビリティ)一般社団法人バーチュデザイン 代表理事。サステナブルビジネスウィメン。DO!NUTS TOKYO実行委員会委員。 明治大学法学部卒業。IT企業、米国投資銀行等で勤務。ミシガン大学環境・サステナビリティ大学院(現)科学修士。慶應義塾大学大学院博士(学術)。東京大学教養学部客員教授。2000年三菱UFJモルガン・スタンレー証券にてクリーン・エネルギー・ファイナンス部を立ち上げ。環境金融コンサルティング業務に長年従事。

近藤 ヒデノリ

UoC サステナビリティ研究領域フィールドディレクター/クリエイティブプロデューサーCMプランナーを経て、NYU/ICP(国際写真センター)修士課程で写真と現代美術を学び、9.11を機に復職。近年は「サステナブルクリエイティビティー」を軸に企業・自治体・地域のブランディングや広報、商品・メディア開発、イベントや教育に携わり、2020年にUNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)サステナビリティフィールドディレクターに就任。「Tokyo Urban Farming」「Circular Creativity Lab.」を主宰し、領域を越えて持続可能な社会・文化をつくる創造性の教育・研究・社会実装を行っている。 監修•編著に『Urban Farming Life』.『都会からはじまる新しい生き方のデザイン-URBAN PERMACULTURE GUIDE』等。「Art of Living」をテーマとした地域共生の家「KYODO HOUSE」主宰。 グッドデザイン賞審査員他、審査員・講演多数。湯道家元で元バックパッカー、ハンモックとサウナとお酒が好き。。